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一志 治夫

僕の名前は。―アルピニスト野口健の青春

僕の名前は。―アルピニスト野口健の青春 人気ランキング : 98907位
定価 : ¥ 580
販売元 : 講談社
発売日 : 2002-05
発送可能時期 : 通常2日間以内に発送
価格 : ¥ 580
素敵な大人になるために

久しぶりに魅力溢れる人を知った感じです。
もちろん登山家の野口健という人は知っていましたが、どう素敵か
全くわかっていませんでした。
今では品行方正と見られる彼が、少年時代はエネルギーを持て余した、
今の日本で言うと完全に異端児で、もっというと犯罪者扱いされているほどの
トンネルを彷徨っていたということ。
エベレストへのチャレンジも死を覚悟する中で遂行したこと。
この本に好感を抱いたのは、単なるサクセスストーリーではなかったことです。
幼い彼にあったずるさや弱さ、時には傲慢ともいえる行動をさらけ出し、
登山家として稚拙であった過去を隠していない。
激しく周りとぶつかり合ったりしながらも、なおも人を惹きつけるのは
既存の価値観に依存しない直向きさ、素直さ、誠実さに他ならない。
欧米人がシェルパをそれはくっきりと使用人、奴隷扱いするのに対して、
彼は人として付き合うことに一切の疑問を覚えない。
その姿勢が、他の人には無い彼の可能性と強さであると思う。
また非常に示唆に富むのが、
ひょっとするとダースベイダーのように暗黒面に落ちてしまうかも
という青年期の中で、彼と真正面からぶつかり合う大人がいたということ。
父親の外交官という特権に甘んじない姿勢が、今の彼を導いた。
素敵な大人が彼を素敵な大人に育て上げた。
だから子供が読んでも、大人が読んでも心にぐっとくるのではないかと
思います。

本が人の運命を変えることもある

野口健の自著「落ちこぼれてエベレスト」を読んで興味を持ちました。
落ちこぼれてエベレストと重複する部分もありますが、この本は野口健本人っが書いたものではなく第3者であるライターが書いたので、違った視点で楽しめました。
幼い頃の行き場の無いエネルギーが全部、登山に移っていくところはすごさを感じました。そして本当にすさんでいた野口健を故植村直己氏の書かれた本が、人生を変える。こういうことってあるんですね。そして、それを実行した彼にもすごさを感じました。
また、エベレスト登頂2度失敗の部分も多く取り上げていますが、かなり悩み苦労していたんだなと思いました
最近は清掃登山や環境教育に力を入れているようですが、登山の時のような爆発するようなエネルギーを発揮してくれることを期待しています

学生や子どもさんには特におすすめです。

「野口健さん」と言うと、「コーヒーの人?」「違いのわかる男でしょ?」とか「エベレストきれいにしている人?」とイメージする人が多い気がします。私もそんなイメージを持った一人でした。
なんとなく、興味をもって、読み始めたら、数時間であっという間に読めてしまいました。とにかく読んでいて、気持ちが良く、止めたくても止まらないといった感じです。野口健さんの波乱万丈な人生や、地にしっかりと足をつけている生き方に、すごく心を揺さぶられました。それに、何より野口さんの環境教育に対する考え方は、本当に必要だなと痛感しました。
山登りが好きな人や、環境に興味がある人は絶対読んだほうが良いと思います。そして、学生や子供さんにもすごくすごくおすすめです。大満足の一冊でした。

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